匂いによるバイオメトリクスセンサの開発(センサーデバイス・MEMS・一般)

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概要

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本研究は,個人に固有の「匂い型」を利用し,匂いによるバイオメトリクスセンサの開発を目的とする.匂いによるバイオメトリクスは,他の個人認証手法と比較して,高い固有性,リモートでの測定,非侵襲,情報の紛失・盗難・偽造の心配が少ないという利点があるため,その有用性は大きい.「匂い型」測定のアプローチとして,分子ふるいを利用し,匂い物質を分子サイズ等の分子情報に基づき分離,検出する装置の作製・評価を行なった.まず,生物の体臭の「匂い型」に大きく関わっていると考えられている有機酸類,アルコール類に着目し,それらが混在した状態での分離・検出能を確認した.さらに,ヒトの匂いをサンプリングし,測定を行なった.その結果,ヒトの体臭の構成比の相違を検出することができ,匂いによるバイオメトリクスの可能性が示された.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-09-01

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