Bi薄膜を用いたASV法による唾液中の微量金属測定法の検討
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概要
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本研究は, 電気化学的測定法の中で最も高感度な測定法の一つである微分パルス型ストリッピングボルタンメトリ法を用いて, 人体中の微量金属が原因となる疾病を検査するセンサの開発を目的とする. 味覚障害は全国で毎年14万人の患者が発生していると報告されており, 今や日本の国民病といえる状態にある. このような状況において味覚障害の検査を簡易, 安価に行うことができる技術の開発が強く望まれている. 本測定方法ではASV法で一般に用いられてきた水銀に対し, ビスマスという代替物質の利用を検討し, 電極としての表面状態の観察や最適化条件の検討を行った. その結果, 亜鉛の検出限界は10分間の前濃縮で1ppbとなり, 実際の唾液の測定においてもその実用性を示すことができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-01-21
著者
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都甲 潔
九州大学大学院システム情報科学研究院
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林 健司
九州大学大学院システム情報科学研究院情報エレクトロニクス部門
-
林 健司
九州大学大学院システム情報科学研究院
-
阿部 浩
九州大学大学院システム情報科学研究院
-
岩倉 宗弘
九州大学大学院システム情報科学研究院
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都甲 潔
九州大学 大学院
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都甲 潔
九州大学大学院 システム情報科学研究院 電子デバイス工学部門
-
林 健可
九州大学大学院システム情報科学府
-
林 健司
九州大学大学院システム情報科学府
-
岩倉 宗弘
九州計測器
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