赤ネギの抗酸化活性と加熱調理による影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)赤ネギの抗酸化活性を,ラジカル消去能を測定するTEAC法と,還元力を測定するFRAP法を用いて測定した。その結果,赤ネギは白ネギに比べ著しく高い抗酸化活性を示すことが明らかになった。2)赤ネギを赤色部位,白色部位,緑色部位に分けて各部位の抗酸化活性を比較した結果,赤色部位の活性が著しく高いことが示された。3)赤ネギの加熱による抗酸化活性への影響を調べた結果,固形物中の活性は加熱により大きく低下したが,溶出液へ活性が移行し,固形物と溶出液を合わせた活性は沸騰加熱60分後でTEACで約60%,FRAPで約50%が残存することが示された。4)赤ネギ各部位への抗酸化成分の分布を調べた結果,赤色部位にはケルセチンとアントシアニンが顕著に多かった。緑色部位にはケルセチン,ケンフェロールとアスコルビン酸が,白色部位にはアスコルビン酸が多いことが示された。
- 日本調理科学会の論文
- 2006-10-20
著者
関連論文
- 中学生における昼食の内容と食品嗜好及び食行動との関連性-学校給食非実施校における調査より-
- 阪神・淡路大震災後における学校給食の復旧過程と給食内容
- 間欠的完全経腸栄養療法導入時におけるクローン病患者の食事摂取状況
- デンプン溶液の味覚強度(塩味・甘味)におよぼす粘度の影響
- コレステロール低下作用におよぼすレバン分子量の効果
- 関西のうす味・うす色食文化の形成とうすくち醤油の利用に関する研究(第1報) : 江戸期の料理本に見るしょうゆの出現数と地域性
- うすくち醤油の利用と関西のうす味・うす色文化の形成に関する研究(第3報)江戸期の料理本に見るしょうゆの使われ方の地域性 : 近畿支部 第28回研究発表会講演要旨
- うすくち醤油の利用と関西のうす味・うす色文化の形成に関する研究(第1報)江戸期の料理本に見るしょうゆの表記と出現頻度 : 第1回 近畿支部, 東海・北陸支部合同研究発表会
- 幼雛期におけるニワトリ腹腔内脂肪組織由来の前駆脂肪細胞の増殖および分化特性 (〔大阪女子学園短期大学〕開学50周年記念号)
- 市販清酒の化学分析値と遊離アミノ酸について(第1報)純米大吟醸酒、大吟醸酒、普通酒の比較 (〔大阪女子学園短期大学〕開学50周年記念号)
- 高圧調理による鶏骨スープストックの調製
- 関西のうす味・うす色食文化の形成とうすくち醤油の利用に関する研究--明治、大正、昭和初期の料理本に見る「うすくち醤油」の出現時期
- 江戸時代の文献および料理本中に記載された醤油製造法の中に当時の醤油がどのようなものであったかを見る
- 市販オリーブ油の酸化安定性について : 近畿支部 第26回研究発表会講演要旨
- 食品の加熱調理による市販香辛料の抗酸化効果の変化
- イワシの加熱調理時におけるヘム色素の分解とその脂質酸化への影響
- 女子学生の骨量に与える身体状況及び食物摂取状況の影響
- 女子学生の塩味に対する味覚特性と食物摂取状況
- 日本と韓国の小学校における給食内容の比較
- だし入りみその調理特性に関する研究(第2報) : だし入りみそを用いたみそ汁の食塩濃度について : 近畿支部 第22回研究発表会講演要旨
- だし入りみその調理特性に関する研究(第1報) : 消費者のだし入りみそに対する反応と市販みその原材料による分類 : 近畿支部 第22回研究発表会講演要旨
- 440 清酒アミノ酸量に影響する因子について(その3)
- 233 清酒アミノ酸量に影響する因子について (その2)
- 232. 清酒のアミノ酸量に影響する因子について (その1)
- 441 清酒75点の化学分析値および遊離アミノ酸量
- 324 清酒の化学分析値、遊離アミノ酸量および官能評価について
- 演題6. タマネギの生理効果についてのニンニクとの比較ならびに加熱調理による影響(近畿支部第31回研究発表会)
- 赤ネギの抗酸化活性と加熱調理による影響
- 市販清酒の味覚分析について
- 市販清酒の化学分析値と遊離アミノ酸について(第2報)純米大吟醸酒と純米吟醸酒の比較
- エリスリトールの甘味質と調理への利用
- 中学生における偏食と食習慣との関連性
- 保育所給食における食物アレルギーに対する対応と除去食実施に関する研究
- 小学生の体位と生活活動及び食事内容の関連性
- アガロペクチンによる血中コレステロール上昇抑制効果
- 高ショ糖食投与ラットに対するグアガム-キサンタンガム混合物の血中脂質低下効果
- はまぐり潮汁の遊離アミノ酸濃度と味覚に及ぼす加熱時間の影響
- 加熱時における動物性食品中のヘム色素の分解
- クッキ-の調理および保存時における卵黄の抗酸化効果
- 培養条件によるRhizopus oligosporusの増殖と葉酸量
- ラットにおけるグリシンおよびチロシンの自由選択摂取