地域で実施する基礎看護学実習の取り組みと今後の課題 : 学生の病院実習における患者とのコミュニケーションの認識
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概要
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本研究の目的は、地域で実施する基礎看護学実習の取り組みと今後の課題を明らかにするために、健康障害を持ち病院に入院している人を対象にした基礎看護学実習において受持対象者との関係性に影響するコミュニケーションについての認識を、課題レポートを通して明らかにしたものである。研究方法は、基礎看護学実習終了後に学生が提出した課題レポートの中で、受持対象者とのコミュニケーションに視点をあてて分析した。学生は、実習当初は緊張感や不安感から対象者とのコミュニケーションを難しさとして認識していたが、対象者に適した看護を実践するためには対象者との関係を築くことが重要であり、その基本となるのはコミュニケーションであるとの気づきから、自己の振り返りをし、対象者との良好な関係が形成できるようになった。今後の方向性として、対象者とのコミュニケーションは人間的交流が根底にあることを認識できるような教育的な関わりの必要性が示唆された。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2005-03-01
著者
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谷岸 悦子
日本赤十字武蔵野短期大学
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小島 通代
日本赤十字九州国際看護大学
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本田 多美枝
日本赤十字九州国際看護大学
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谷岸 悦子
日本赤十字九州国際看護大学
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二重作 清子
日本赤十字九州国際看護大学
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