地域で実習する基礎看護学実習の取り組みと今後の課題 : 実習協力者の実習についての受けとめ方
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概要
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4年制大学看護学科1年次における最初の臨地実習で、「地域で生活する健康な人」を理解することをねらいとして、地域での実習を実施した。学生の学習成果とともに学生を受け入れてくれた実習協力者の肯定的な反応が見られた。そこで、実習協力者の実習の受けとめ方を明らかにし、今後の実習指導のあり方を検討する資料とすることを、本研究の目的とした。学生が訪問した実習協力者への「実習アンケート」のうち、自由記載の項目を分析対象とした。記述件数は、全部で109件であった。対象者が<良かったと思ったこと>は、話す機会がもてた満足、健康への意識、対話ができた満足、若者に対するイメージの変化、看護・学生への期待、大学の理解、の6カテゴリーに分類された。学生と関わることは、実習協力者が自分の経験・生き方を語る機会であり、日常を見直し、健康を考えるきっかけとなっていることが明らかとなった。また、学生が、実習協力者とともに、個々の健康や生活の質の向上や地域社会との関わりを考えることができる実習として、教育的関わりをより意識的に行なう必要性が示唆された。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2005-03-01
著者
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