血液透析看護における患者の認識
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概要
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本研究の目的は、透析患者にそった看護を提供するための今後の方向性について示唆を得ることである。研究方法は,S病院で血液透析を受ける理解力のある20歳以上の患者に対して、透析看護の認識としての、「透析技術・援助」「治療の補助・指導」「環境」「精神的援助」「環境」について、「とても思う」から「思わない」の5段階の評定尺度に答えてもらった。その結果、「透析技術・援助」の評価は高いが、「治療の補助・指導」では、検査や自己管理の説明に関する評価が低かった。また、「環境」では、室内の温度管理、騒音の評価が低く、「精神的援助」では、患者の訴えに耳を貸すこと、不安や悩みの相談に乗ること、患者との信頼関係を深めること、家族との関わりに関する評価が低かった。今後の方向性として、「(1)患者が安心できる透析看護を継続して提供していく、(2)透析室の温度・騒音に配慮しながら行動する、(3)患者の理解度に合わせての個別に応じた指導を心がける、(4)患者・家族とのコミュニケーション能力を高める、(5)患者の家族との連携を深める」、以上が示唆された。
- 日本赤十字九州国際看護大学の論文
- 2005-03-01
著者
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