ピア・アセスメントにおける項目応答理論(先進的なe-Learning技術/一般)
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概要
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本論では、ピア・アセスメントにおける項目応答理論を提案する。具体的には、ピア・アセスメントにおけるm段階評価反応に対応し、項目応答理論の一つであるGraded Item Response modelに評価者の評価基準パラメータを加えたモデルである。その利点は、以下の通りである。1.各評価者の持つ評価基準が互いに異なる場合にも、同一尺度上での一賞性のある評価を行うことができる。2.各評価者の信頼性を考慮した学習者の評価を行うことができ、結果として信頼性の高い評価を行うことができる。3.欠測値を持つデータからモデルの各パラメータを容易に推定でき、また、欠測値の推定も行うことができる。4.上記1〜3の結果として、提案手法により学習者の成果評価の推定精度の向上が可能となる。5.推定されたパラメータより、課題、評価者の特性評価が行える。また、本モデルを用いて、(1)評価者の信頼基準の厳しさ、(2)評価者の一貫性、を導出し、評価者の分析に用いることを提案している。実際に提案手法を実データに適用することにより、本モデルの有用性を示した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-05-06
著者
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植野 真臣
電気通信大学情報システム学研究科
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岡本 敏雄
電気通信大学大学院情報システム学研究科
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永岡 慶三
早稲田大学人間科学学術院
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植野 真臣
電気通信大学大学院情報システム学研究科
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植野 真臣
電気通信大学大学院情報システム学研究科知識処理システム学講座
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岡本 敏雄
電気通信大学eラーニング推進センター
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岡本 敏雄
電通大
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永岡 慶三
早稲田大学
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植野 真臣
電気通信大学
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岡本 敏雄
電気通信大学 大学院情報システム学研究科
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