リファクタリング支援に用いる知識抽出のためのソフトウェアリポジトリの解析
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概要
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リファクタリングの適用候補を特定することは,ソフトウェアの品質の向上につながるため有用である.筆者らはこれまでに,ソフトウェア開発環境に対して開発者が行った変更操作の履歴を利用して適用すべきリファクタリングを特定する手法について取り組んできた.しかし,この手法では識者が変更履歴の特徴をパターンとして事前に作成する必要があった.本稿では,リファクタリングの兆候となる変更履歴の特徴を既存のソフトウェアリポジトリから発見する手法の枠組みを提案する.提案手法では,まず開発者が過去に行った変更の履歴をソフトウェアリポジトリから抽出する.履歴は,プログラムの抽象構文木から差分を計算することにより編集スクリプトの列として求める.続いて,同リポジトリから過去に行われたリファクタリングの事例を取り出し,行われたリファクタリングに関連する構文要素の過去の変更履歴を調べることにより,変更履歴のパターンを作成する.本稿では,例としてJakarta Commonsリポジトリに対して手法を適用し,その有用性について検討する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-04-14
著者
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