急性期脳卒中における計量的鑑別診断法の意義

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概要

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CTを主に診断を確定し得た急性期脳血管障害患者233例について,秋田脳研式(I方式)及び池田式(II方式)の脳血管障害計量診断法のexternal checkを行なった。脳梗塞は,I方式で82%,II方式で88%,クモ膜下出血は,両方式とも86%の高い正診率が得られた。脳出血については,I方式で58%,II方式で34%であった。大血腫では,I方式80%,II方式70%と比較的高い正診率であったが,生命及び機能予後は不良であった。中・小血腫では,I方式47%,II方式17%と正診率は低く,脳梗塞との鑑別が困難であった。小脳出血,尾状核出血は,計量診断ではクモ膜下出血と診断されたものが多かった。急性期脳血管障害の患者を診察するにあたり,比較的簡単に記載可能で診断の手助けとなる計量診断法は便利なものであり,脳出血とされたものは,その本態のいかんを問わず重症と判断し,早急にCTなどによる確定診断及び外科的処置などを積極的に決定すべきである。
北里大学の論文
1979-12-31

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