石沢吉麿氏の業績について
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概要
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女子教育の中で形成されてきた家庭科は,その背景となる学問を常に求めてきた。戦後の専門家たちの急速な学際的協力によって,家政学は一応学問の体裁をととのえたともいえよう。しかし,戦前の教育の中には,体質的にもその傾向はなかったとはいえないと考える。特に家事教育の中には相当のレベルで体系化された内容が認められる。そこで歴史的に価値の高いと考えられる石沢氏の著書「家事教授法」をとりあげ,その中に生きる家政学原論ともいえる思想を追求するのが目的である。なお本報は,大正時代の石沢氏の家事教科書の研究と併行して行ったものである。The teaching on household matters which has been developed in education for women, demands always its academic background. After 1945, a domestic science becomes more and more rich in contents by the efforts of many specialists on various branches of learnings. But it still seems that such efforts were already continued in the education before 1945. In facts, it can be recognized that contents were systematized in considerable level in teaching on household matters. For an example, Ishizawa's books on household matters have made a contribution to development on domestic science. This is a reason why we discuss the work of Ishizawa and we want to infer his opinion on the principle of a domestic science.
- 大阪教育大学の論文
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