家庭教育との関連からみた小学校家庭科指導内容の検討 : 保護者とその児童の回答から
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概要
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ここ数年来われわれは,家庭教育と関連をとりながら家庭科の役割を考えてきた。今回は290組の組の保護者とその児童からアンケート調査で,次のような結果がえられた。1)家族の住居領域についての家庭教育は,子どもが小さいときからよく行われて,ついで食物領域である。被服領域の家庭教育は,それほどよくない。後者2領域については,女児について幾分よく行われている。2)家庭教育は,保護者,とくに母親が家庭生活の現代的知識て技術をもっており,また児童によく手伝いをさせている家庭ほどよく行われている。3)家庭教育で指導されない項目は,家族と住居領域では1/3であり,食物領域で1/2そして被服領域では1/2を超える。4)保護者から指導してほしいという項目を,学校で指導している項目と比較することにより,小学校での新しい家庭指導項目の示唆がえられる。For several years we have inverstigaterd a role of homemaking education in relation to home education.This time we obtained the following results from questionnaire by 290 parents and their children:1.Home edcation on the divisions of family and dwelling is well conducted from earlier childhood,and the next is on that of foods.Home edcation on the division of clothing is not so well conducted.Those on the last two divisions are somewhat well conducted for girls.2.Home edcation is well conducted in the families whose parents,in particular,mothers have a modern knowledge and art on the home life or whose parents make their children assist for household affairs.3.The items which are not to be conducted in home edcation are 13 on the divisions of family and dwelling,12 on that of foods and over 12 on the division of clothing.4.By comparing demanded items to be conducted by the parents with those conducted in a school,we can obtain a suggestion on the tiems to be conducted in the new homemaking course in an elementary school.
- 大阪教育大学の論文
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