児童・生徒の家庭生活への関わり方と家庭教育
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概要
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最近,高校と中学校における家庭科での共学が社会問題として関心がもたれ、家庭科の内容が再検討されるべきであるといわれている。いまや各学校段階での家庭科の改善が避けられない状況になっている。そこで,われわれの研究もこの問題を,児童・生徒の家庭生活の実態に即して扱おうというものである。この論文では,児童・生徒の家庭生活の実態について次のようなことが得られた。児童・生徒の家庭生活への関わり方は,母親の家庭教育と本人達の態度に深く関係している。男女生徒の家庭生活への実際の関わり方は,高学年に進むほど差がでてきている。とくに男子生徒に対して母親の家庭教育は次第におろそかになり,また学校教育でもそうである。そのため男子生徒の家庭生活に対する意識と実践能力は成長するに従って次第に低下してくる。よって,男女生徒に主体者としての家庭生活をおくるための家庭科の指導が要求されてくる。次にはこのような実態での家庭科の内容について検討を問題にしたい。Recently in the junior and senior high schools a coeducation of the homemaking course is concerned as a social problem,and the contents of homemaking course are said that they should be re-investigated.It is now inevitable to improve the homemaking course in each grade of schools.So our investigation deals with this problem adapted to the actual conditions of children's and pupils' home lives.In this paper,on their actual conditions of home life the following results are obtained.To take part in home life of children and pupils depends deeply upon their mothers'home education and their own attitudes.Activities of boys and girls on it become to differ according to going up a higher grade of school.Especially mothers'home education for boys becomes nigligently more and more,and the same in school education.Therefore boys'consciousness and abilities for the home life fall down gradually as they grow older.Thus the homemaking education as to become a main constituent of home life should be demanded for boys and girls.An investigation on the contents of homemaking course under such an actual condition should bo a subject in the next.
著者
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