男女共学に関する研究 : 中学校における調理実習を通して
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概要
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家庭科に関する教材及び指導法の改善には学習者の本質をみきわめることが重要な要因となる。学習者の条件としては性差,年齢,生活経験,学習能力といったものが考えられるが,それらが学習の場にどのようにかかわってくるのかを授業研究を通して分析し,男女共学による学習の可能性についての検討を行った。男子生徒の家事経験や食生活への関心は調理実習における主作業への参加を多くし,作業全般の積極的参加に影響を与える。いわゆる学習前能力の育成のために家事経験は重要であることがわかった。男女共学による調理実習におけるグループ編成では,男女混合グループより男女別グループが作業時間,協調性ともに有効であることが認められた。しかし,調理実習による実践的学習が,その実習に関わる知識の理解に十分結びつかないという問題が残されており,今後,改善されなければならないところである。In order to improve upon the method of teaching and teaching materials in a homemaking course,it is an important factor to know the essentials of the pupils.As attributes of pupils there are distinction of sex,desparity of age,various living experiences etc.Now we have analysed lessons in which how are those concerned in studies,and we have investigated the method of the teaching in the coeducation.As a result,we have found that boys'homework experiences and interest in eating custom of their homes make them eager worker in cooking practice,and those affect their active joining in all works.We can recognize that the home experiences are important for growing up the abilities of preschool boys for homemaking course study.When we form groups in cooking practice a separate group of each sex is more effective than mixed group by saving a time and by cooperating with each other.But it still remains as a problem that their understanding on the cooking is incomplete in spite of having a practical study,and this must be improved in future.
- 大阪教育大学の論文
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