インドネシアにおける鶏伝染性コリーザの浸潤調査
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概要
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1987年から1988年にかけて, インドネシア共和国西部ジャワのワクチン未接種の在来鶏(12農場, 196羽)および採卵鶏(8農場, 197羽)を用いて, Haemophilus paragallinarumに対する赤血球凝集抑制抗体の測定を行うと共に, 野外病鶏からの本菌の分離を試み, これらの地域における鶏伝染性コリーザの調査を行った. 本菌に対する抗体は, 地域に関係なく, 在来鶏および産卵鶏から検出された. 供試した農場の70%(14/20), 供試鶏の19%(73/393)に抗体が検出された. A型抗体は, 計11農場(55%)で検出され, 11%(45/393羽)の鶏が陽性を示した. C型抗体は, 計5農場(25%)で検出され, 8%(30/393羽)の鶏が陽性を示した. また, コリーザ様症状を呈する鶏からA型菌2株, C型菌1株の計3株が分離された. これらの成績から, インドネシア国西部ジャワでの, 両血清型による本病の発生が明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1991-08-15
著者
-
高木 昌美
農林水産省動物医薬品検査所細菌製剤検査室
-
高橋 敏雄
農林水産省動物医薬品検査所
-
平山 紀夫
農林水産省動物医薬品検査
-
太田 修一
農林水産省動物医薬品検査所
-
Mariana Siti
インドネシア共和国動物医薬品検査所
-
Zarkasie Kamaluddin
インドネシア共和国動物医薬品検査所
-
緒方 宗雄
国際協力事業団
-
高木 昌美
農林水産省動物医薬品検査所
-
Zarkasie Kamaluddin
日本獣医畜産大学獣医微生物学教室
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