酵素抗体法による鶏伝染性気管支炎ウイルス抗原の検出
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概要
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鶏伝染性気管支炎ウイルス抗原のELISAによる検出の確立を図るために, 発育鶏卵継代株を用いて基礎検討を行い, 以下の成績を得た。ウイルス中和法で株特異性が強く認められたM41株とA-5968株及びL_2株の間で高い交差反応性が認められた。10^<1・8>EID^<50>のM41株を接種された発育鶏卵および鶏から採取した尿膜腔液および気管乳剤から, ウイルス感染価が10^<6.0>EID_<50>以上になった接種3日目から, ELISAにより抗原が検出された。陰性の対照のNDVB 1株感染尿腔液及びSPF卵尿腔液の反応は微弱で, 陽性対照に比して明らかな差が認められた。以上の成績から, 本法はIBV実験感染材料からIBVを分離確認する際の正確かつ迅速な手段であるものと考えられた。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1987-10-15
著者
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