Haemophilus paragallinarum A型菌赤血球凝集素の Escherichia coliへの発現
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概要
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Haemophilus paragallinarum A型菌のクロモゾームDNAを, ベクタープラスミドpBR322に組み込み, レコンビナントプラスミドを作成した. プラスミドをE coliC 600株に形質転換により移入したところ, 合計277株のトランスフォーマントが作出され, このうち1株(no.6)が鶏赤血球に対して凝集性を示した. no.6株は, レコンビナントプラスミドのpNV102を含み, このプラスミドには約2.57kbの遺伝子群が挿入されていた. no.6株は, pNV102を脱落させたところ, HA性が消失した. この脱落株に再びpNV102を移入するとHA性の復帰が認められた. HpgA型菌のHA抗原を認識するモノクローナル抗体を用いたdot-blottingを行ったところ, no.6株は, Hpgと同様に反応した. また, no.6株を鶏に免疫したところ, HI抗体の産生が認められ, 抗体を保有する鶏はHpgの攻撃に対して感染防御を示した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1991-10-15
著者
-
高木 昌美
農林水産省動物医薬品検査所細菌製剤検査室
-
大前 憲一
農林水産省動物医薬品検査所
-
平山 紀夫
農林水産省動物医薬品検査
-
大前 憲一
動物医薬品検査所
-
太田 修一
農林水産省動物医薬品検査所
-
高木 昌美
農林水産省動物医薬品検査所
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