日本で病豚から分離された豚丹毒菌株の血清型
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概要
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1983〜1993年の間に, 日本全国各地で病豚から1,046株の豚丹毒菌(Erysipelothrix species)が分離された. それらの血清型を調べた結果, 943株が型別された. その他の103株は, 既知の型別用抗血清では型別できなかった. 型別された株の中で, 血清学的にE.rhusiopathiaeと分類されたものは938株(99.5%)あり, これらは1a型(40.4%), 2型(34.3%), 1b型(6.2%), 6型(3.3%), 5型(1.8%), 21型(1.1%)など13種類の血清型に属していた. 一方, E.tonsillarum(血清型7型と23型)として同定されたものは, 病豚由来株全体のわずか0.5%であったことから, その病原学的意義は乏しいことが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1996-06-25
著者
-
田村 豊
酪農学園大学
-
田村 豊
酪農学園大
-
田村 豊
農林水産省動物医薬品検査所 検査第二部
-
中村 政幸
農林水産省動物医薬品検査所
-
沢田 拓士
動物用抗菌剤研究会
-
沢田 拓士
日本獣医畜産大学獣医微生物学教室
-
高木 昌美
農林水産省動物医薬品検査所細菌製剤検査室
-
高橋 敏雄
農林水産省動物医薬品検査所
-
鈴木 祥子
農林水産省動物医薬品検査所
-
村松 昌武
農林水産省動物医薬品検査所
-
木島 まゆみ
農林水産省動物医薬品検査所
-
長峯 範行
農林水産省動物医薬品検査所
-
村松 昌武
農林水産省動物医薬品検査所検査第一部
-
田村 豊
酪農学園大学獣医学部
-
高木 昌美
農林水産省動物医薬品検査所
-
沢田 拓士
日本獣医畜産大
-
高木 昌美
鶏病研究会
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