コガタアカイエカの年令構成と生存率
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
日本脳炎ウイルスをとりこんだコガタアカイエカが伝播可能となるまで, どのくらいの割合で生存しているかを推定することは, その地域での伝播の度合を知るうえに必要なことである。大阪府下のある地域で採集したコガタアカイエカ個体群について, 1968∿1973年の6年間, 年令構成の季節的, 年次的に変動する様相を観察した。その結果, 未経産蚊率の変動は蚊の発生数の変化によって生ずること, 8月の平均経産率(18.1%)は7月のそれ(15.4%)に比べてわずかに高いことを示した。さきに報告したごとく, 本蚊の野外におけるgonotrophic cycleは2.9日であったので, これらから日あたりの生存率が推定された。すなわち, 7月は0.525,8月は0.555であった。これらの値の年による変動はさほど大きくはないように思われる。
- 日本衛生動物学会の論文
- 1982-03-15
著者
関連論文
- 牛膝の成分研究(第5報) : EcdysteroneおよびInokosteroneの昆虫ホルモン活性
- 生薬および植物の昆虫変態活性(その1)
- Sumithion によるハエおよび蚊駆除実験
- 越冬コガタアカイエカの年齢 (第 18 回大会講演要旨)
- 25 メトプレン製剤によるコガタアカイエカおよびネッタイイエカの駆除テスト
- B29 pyriproxyfen と methoprene のネコノミ成虫の生殖に及ぼす影響
- A16 ネコノミに対する Pyriproxyfen の殺卵効果
- B-38 ネコノミ成虫に対する殺虫剤の効力に及ぼす材質の影響
- B-37 ネコノミ幼虫に対する殺虫剤感受性
- ネコノミに対するピレスロイドと合成共力剤の共力効果
- ネコノミに対するピレスロイドの連合作用
- ネコノミに対する幼若ホルモン活性化合物 pyriproxyfen, methoprene の効果
- 90 ネコノミに対するアレスリン・ピリプロキシフェン配合スプレー剤の効力評価
- 89 ネコノミに対するピレスロイドの連合作用
- ネコノミの殺虫剤感受性
- 83 ネコノミに対するピレスロイドと合成共力剤の共力効果
- 58 合成幼若ホルモン活性物質(メトプレン、ピリプロキシフェン)のネコノミに対する発育制御効果
- A-36 植物精油の室内塵ダニに対する殺ダニ効果(薬剤の基礎効力)
- A-35 ネコノミの継代飼育と殺虫剤感受性(薬剤の基礎効力)
- 幼若ホルモン類似体 methoprene の蚊に対する効果
- 16 合成幼若ホルモン類似体 ZR-515 の蚊に対する効果
- コガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus Giles の個体数が吸血率に及ぼす影響とその日本脳炎流行との関連について
- 1968 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況に関する調査(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地におけるライトトラップによる蚊成虫採集成績, 水田地帯と都心部の比較検討(第 21 回大会講演要旨)
- 薬剤撒布が蚊幼虫と捕食虫に及ぼす影響(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地における薬剤散布によるコガタアカイエカ幼虫駆除実施成績 : 2) 大阪府下, 守口, 門真, 寝屋川三市合同水田対策(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地における薬剤散布によるコガタアカイエカ幼虫駆除実施成績 : 1) 薬剤散布実施成績と生育に及ぼす影響(第 21 回大会講演要旨)
- 1967 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況にかんする調査 : 2. 和泉市における調査成績, とくにコガタアカイエカの生理的年齢構成の季節的変遷について(第 20 回大会講演要旨)
- 1967 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況にかんする調査 : 1. 府下各地における蚊成虫の採集成績と日本脳炎ウイルスの保有状況(第 20 回大会講演要旨)
- 1970 年大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況について(第 23 回大会講演要旨)
- Dibrom によるハエ駆除実験
- ニクバエ 3 種の生態, とくに発育と生殖能力に及ぼす温度の影響
- 21 センチニクバエ, シリアカニクバエ, ナミニクバエの生態について
- 大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状態に関する研究
- ハマダライエカ群の形態学的研究 : 第 1 報翅の斑紋と翅脈相
- 7 ハマダライエカ群の研究第 1 報 : 3 種雌成虫の翅の斑紋
- 86 グァテマラ産 Simulium colvini のオンコセルカ症伝播能について
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 2. 患者数との関係におけるコガタアカイエカの発生消長に対する日本脳炎ウイルス感染蚊の出現時期の早晩と蚊の発生量(1967-1986年)
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 1. 水田面積, 家畜飼育農家戸数の減少と患者の発生状況(1965-1986年)
- 50 ハマダライエカ群の研究 : II 日本産 2 種の翅脈相
- 10 硼酸入り誘餌剤によるアリ類の野外防除試験
- 94 ハエの卵・幼虫・蛹の耐寒性
- 2 蚊の走査電子顕微鏡的研究 : (6) 日本産ヤブカ, ヌマカ, チビカ属の卵
- 27 蚊の日生存率推定のための数学モデル
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 3. 豚へのワクチン接種によるコガタアカイエカの感染と患者の発生に対する効果
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 1. ドライアイストラップとエマージェンストラップによる採集成績
- 24 日本脳炎ウイルス感染蚊と非感染蚊の同時吸血による非感染蚊の汚染第 2 報
- 7 大阪府におけるコガタアカイエカの発生消長と日本脳炎ウイルス感染蚊出現の近年の様相について
- 3 大阪府におけるコガタアカイエカ発生数の年次変動と日本脳炎ウイルス保有状況について
- 2 生駒山頂における蚊の採集成績, 特にコガタアカイエカの生理的年齢について
- 7 大阪における越冬コガタアカイエカの調査成績
- 35 日本脳炎ウイルスの mechanical transmission について
- 32 記号放逐法によるコガタアカイエカの産卵前期間の推定
- 72 野外におけるコガタアカイエカの生存率の推定 : 2. 牛舍に集まる蚊個体群の大きさと〓産蚊率との関係
- 71 野外におけるコガタアカイエカの生存率の推定 : 1. Gonotrophic cycle について
- 2 コガタアカイエカの発生におよぼす気象條件の影響についての検討 (予報)
- コガタアカイエカ幼虫駆除についての防疫薬剤および農薬による駆除の比較検討(第 22 回大会講演要旨)
- 1969 年大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況について(第 22 回大会講演要旨)
- 野生ドブネズミの毛色の遺伝 : 予報(生態・細胞形態・遺伝)
- ネコノミに対するpyriproxyfen配合スプレー剤の駆除効果
- ネコノミ幼虫の殺虫剤感受性
- ネコノミに対する幼若ホルモン様活性化合物 pyriproxyfen の殺卵効果
- コガタアカイエカの殺虫剤感受性について
- 生駒山頂における蚊の採集成績, 特にコガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus summorosus の生理的年令について
- 幼若ホルモン類似体 methoprene 製剤によるアカイエカの駆除実験
- 68 幼若ホルモン類似体 methoprene 粒剤の蚊幼虫に対する効力評価
- ジクロルボス製剤使用の歴史 (特集/日本における衛生害虫用薬剤としてのジクロルボスの有用性)
- 22 アオキツメトゲブユの季節的消長
- 7 大阪府下におけるコガタアカイエカの発生と日本脳炎ウイルス保有蚊出現の近年の様相
- 野外におけるコガタアカイエカの gonotrophic cycle
- 11 コガタアカイエカ休眠雌の活性化に関する温度と日長の影響
- コガタアカイエカ幼虫の発育に及ぼす温度と日長の影響
- 対馬産蚊族の調査成績(第 13 回大会講演要旨)
- Nankor によるハエ駆除実験
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 4. 越冬蚊と新生蚊の出現に及ぼす温度の影響
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 3. 丘陵地と平野におけるコガタアカイエカの発生消長の比較
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 2. 越冬蚊の生理的年齢構成と越冬前期の成虫と幼虫の個体数
- 4 オンコセルカ症伝播における各種ブユの役割 : 綜合的考察(グァテマラにおけるオンコセルカ症の衛生動物学的研究)
- コガタアカイエカの年令構成と生存率
- Simulium metallicum と S. ochraceum の Onchocerca volvulus に対する親和性の比較
- 19 グアテマラ産 2 種のブユに対する Onchocerca volvulus 感染実験成績
- 65 牛と馬囮に来襲するブユ相(予報)
- 23 アオキツメトゲブユ成虫の飼育観察(予報)
- 温度と日長が蚊幼虫の発育日数, 死亡率および成虫の翅長におよぼす影響(第 22 回大会講演要旨)
- 5 蚊のコロニゼイション : 第 1 報フトシマフサカ
- 69 蚊のコロニゼイション : 第 2 報ハマダライエカ
- 各種合成ピレスロイドの殺虫効力比較(第 23 回大会講演要旨)
- トウゴウヤブカの経産に伴なう卵巣小管の変化(第 16 回大会講演要旨)
- 未成熟期のイエバエ, クロキンバエ, ケブカクロバエに対する低温の致死効果
- 幼若ホルモン類似体 methoprene のハエに対する効果
- 昆虫発育制御物質diflubenzuronのハエに対する効果
- 81 昆虫成長阻害剤 diflubenzuron (PH 60-40) のハエ類に対する効果
- 73 幼若ホルモン類似体 methoprene のハエに対する効果
- 翅長の季節的変化にもとづくコガタアカイエカCULEX TRITAENIORHYNCHUS GILESと日本脳炎VIRUSの越冬に関する一考察
- 6. わが国の研究施設で取扱われた衛生動物検査の実態について
- アカイエカの幼虫,サナギに対する各種ピレスロイドの効力について--ピレスロイドの生物試験に関する研究-6-
- 16 ピレスロイドのアカイエカ幼虫に対する効力
- 21 ライトトラップで捕集したコガタアカイエカ個体群の年令構成と発生消長に関する考察
- クロキンバエ Phormia regina の生活史(第 22 回大会講演要旨)