幼若ホルモン類似体 methoprene のハエに対する効果
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概要
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幼若ホルモン類似体methopreneのハエに対する羽化阻止効果, 殺卵効果, 成虫または幼虫のJH処理が生殖能力に及ぼす影響について検討し, 次のような結果を得た.1. 種々の発育段階にある8種類のハエ幼虫に対し, 微量滴下法によりmethoprene処理を行なった.ハエの羽化阻止効果は, 成熟のすすんだ終齢幼虫に処理した時ほど大きくあらわれた.これらのハエのなかで, イエバエは最も感受性が高かった.2. イエバエの卵をmethoprene溶液に浸漬した時の殺卵効果を観察した.産卵1時間後に処理したとき, 胚の発育を阻止する効果がみられた.孵化阻止のためのIC_<50>はおよそ2.3%の濃度であった.3. 羽化2日後に, センチニクバエの雌に対し, 49μgのmethoprene処理を行なうと, その産仔数は無処理の雌のそれにくらべて半減した.しかし5日以上経過した雌に処理した場合は, 不妊効果は現われなかった.4. センチニクバエの終齢後期の幼虫にmethoprene処理を行なうと, それから羽化した成虫の不妊効果は顕著にあらわれた.
- 日本農薬学会の論文
- 1979-11-20
著者
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