コガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus Giles の個体数が吸血率に及ぼす影響とその日本脳炎流行との関連について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1) 畜舎内のライトトラップ採集の結果から, コガタアカイエカでは個体数が増加すると吸血率が低下し, 微量吸血蚊の割合が高まつたことから, 吸血に関して蚊の個体間に相互干渉が働いているのではないかと考えられた.2) 経産蚊, 未経産蚊それぞれの個体数と吸血率の関係に差はなさそうであつた.3) 終夜採集数があるレベル以上になると未経産蚊の吸血率を経産蚊の吸血率が上まわつた.蚊の数が更に増加しあるレベル以上になると, 牛舎では水田とちがつて推定経産蚊数がかえつて減少した.4) これらの結果および園田(1969)の報告を蚊の分散とむすびつけることにより, 日本脳炎流行における蚊の個体数が吸血行動におよぼす影響の位置づけをこころみた.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1971-05-20
著者
-
吉田 政弘
大阪府立公衛研
-
園田 浩
川崎市衛研
-
武衛 和雄
大阪府立公衆衛生研究所
-
吉田 政弘
大阪府立公衆衛生研究所
-
中村 央
Osaka Prefectural Institute Of Public Health
-
伊藤 寿美代
大阪府立公衆衛生研究所医動物室
-
藤戸 貞男
大阪府立公衆衛生研究所医動物室
-
中島 貞夫
大阪府立公衆衛生研究所医動物室
-
園田 浩
(現)大阪府立大学農学部昆虫学教室
-
中村 央
大阪府立公衆衛生研究所医動物室
-
伊藤 寿美代
大阪府立公衆衛生研究所:(現)京都府立医科大学医動物学教室
-
藤戸 貞男
大阪府立公衆衛生研究所
-
武衛 和雄
(株)大阪製薬
-
中島 貞夫
大阪府立公衆衛生研究所:(現)関西女子短期大学
-
伊藤 寿美代
京府医大・医動
-
中村 央
大阪府立公衆衛生研究所
関連論文
- 452 ダニ鼻アレルギーにおけるダニ数と臨床経過, 及び, その予防策(第2報)
- 自宅外泊の際に発作の増悪する施設入院喘息児に対する空気清浄機付ブースの発作抑制効果 : 多施設二重盲検交互試験
- 喘息幼児の血清脂肪酸組成について
- 216 小児における気管支喘息予防対策の新しい試みについて
- 267 チリダニ過敏喘息児に対するマイトフリーブース使用による発作予防効果の検討
- 牛膝の成分研究(第5報) : EcdysteroneおよびInokosteroneの昆虫ホルモン活性
- 生薬および植物の昆虫変態活性(その1)
- Sumithion によるハエおよび蚊駆除実験
- 保健所における気管支喘息予防対策の新しい試み
- セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)の毒腺抽出物のマウスに対する発痛および全身性作用
- B35 日本に上陸したセアカゴケグモについて (6) : 毒腺抽出物の発痛作用
- 大阪府内における管トラップを用いたセアカゴケグモの越冬調査
- 脂肪酸組成からみた栄養摂取と喘息症状との関連
- 132 日本に上陸したセアカゴケグモについて : (1) 冬期における生息状況
- セアカゴケグモLatrodectus hasseltii (Araneae : Theridiidae)除去後の個体群動態
- 各種クリーニング法による毛布の除ダニ効果(第2回研究発表会講演抄録)
- 124 西宮市における学童のアレルギー疾患調査成績(第2報)
- 158 西宮市における学童のアレルギー疾患アンケート調査成績(第1報)
- 181 喘息児住居のチリダニ駆除と喘息発症予防効果 第2報 チリダニ駆除と喘息発症の1年間の推移
- 180 喘息児住居のチリダニ駆除と喘息発症予防効果 第1報 喘息児住居のダニ調査
- 各種殺虫剤のセアカゴケグモ Latrodectus hasseltii に対する殺虫効力
- 幼若ホルモン類似体 methoprene の蚊に対する効果
- ダニ対策(寝具への掃除機かけ)による小児喘息症状改善の試み
- 日本におけるセアカゴケグモの分布とそのひそみ場所
- 泉大津保健所管内のセアカゴケグモ分布と駆除対策
- 家庭環境とダニアレルゲン量
- 寝具の管理とダニアレルゲン量
- 喘息患児と健常児の栄養摂取状況の比較
- 喘息ハイリスク児の栄養摂取の実態
- 8 日本に上陸したセアカゴケグモについて (7) 耐寒性試験と冬期における生息状況
- B34 日本に上陸したセアカゴケグモについて (5) : 管トラップ調査
- 133 日本に上陸したセアカゴケグモについて : (2) 低温下における飼育成績
- 48 川崎市における light trap の蚊およびヌカカ属採集成績について
- 59 Light trap 採集成績による蚊個体群変動の一推定方法
- 放射線照射によるチカイエカの F_1 不妊化について(第 23 回大会講演要旨)
- コガタアカイエカの時刻的消長について
- コガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus Giles の個体数が吸血率に及ぼす影響とその日本脳炎流行との関連について
- アカイエカ雄蛹に対する^Co γ線照射の不妊効果について(第 22 回大会講演要旨)
- 1968 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況に関する調査(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地におけるライトトラップによる蚊成虫採集成績, 水田地帯と都心部の比較検討(第 21 回大会講演要旨)
- コガタアカイエカの吸血活動について(第 21 回大会講演要旨)
- 薬剤撒布が蚊幼虫と捕食虫に及ぼす影響(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地における薬剤散布によるコガタアカイエカ幼虫駆除実施成績 : 2) 大阪府下, 守口, 門真, 寝屋川三市合同水田対策(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地における薬剤散布によるコガタアカイエカ幼虫駆除実施成績 : 1) 薬剤散布実施成績と生育に及ぼす影響(第 21 回大会講演要旨)
- チカイエカの幼虫棲息密度が成虫に及ぼす影響について(第 20 回大会講演要旨)
- 1967 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況にかんする調査 : 2. 和泉市における調査成績, とくにコガタアカイエカの生理的年齢構成の季節的変遷について(第 20 回大会講演要旨)
- 1967 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況にかんする調査 : 1. 府下各地における蚊成虫の採集成績と日本脳炎ウイルスの保有状況(第 20 回大会講演要旨)
- Dibrom によるハエ駆除実験
- 94 アトピットローラーによるチリダニ除去効果
- 227 アトピー素因乳児に対するチリダニ駆除によるチリダニ抗原の感作発症予防効果
- 54 家屋塵中チリダニ抗原量のACAREX TEST, Der PI Der fl-ELISAとチリダニ数との比較検討
- ニクバエ 3 種の生態, とくに発育と生殖能力に及ぼす温度の影響
- B10 セアカゴケグモの分布拡大と拡散
- B09 日本におけるハイイロゴケグモの分布 (2002)
- B06 都市域における蚊類の推移と環境
- 1. Latrodectus hasseltii(セアカゴケグモ)の個体数動態とその生息域の節足動物種との関係(第56回日本衛生動物学会西日本支部大会講演要旨)
- B29 Latrodectus hasseltii (セアカゴケグモ) 駆除後の個体群動態
- B28 日本におけるハイイロゴケグモの分布
- EB16 セアカゴケグモの分布
- 18.防ダニ加工製品効力評価方法の検討
- B25 セアカゴケグモの分布 (1996〜1998)
- A14 イナトミシオカ Culex modestus inatomii の累代飼育
- 追加発言 チリダニ対策における研究と行政の共同作業 (3 チリダニアレルギーの発症予防 : 患者, 行政, 医動物, 臨床の立場から)
- 家庭内でのダニ環境整備
- アトピー性皮膚炎におけるダニ除去の効果の判定 : 二重盲検試験
- 新しい畳におけるダニ類の発生推移と微生物との関連性
- 室内のダニの生息状況、減少と対策及びその効果
- アレルギ-を無くす住まいは
- 大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状態に関する研究
- 一般店舗におけるゴキブリの防除法の検討(第2回研究発表会講演抄録)
- 大阪府における日本脳炎(日脳)の生態学的研究
- 大阪府における日本脳炎(日脳)の生態学的研究 : 5. 環境条件とコガタアカイエカの発生量, 及び日脳ウイルス分離成績
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 4. 日本脳炎患者数とコガタアカイエカの発生量に及ぼす気象条件の影響, 特に近年の低流行に関連して
- 大阪で捕獲されたセアカゴケグモ毒腺蛋白質の解析結果について
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 2. 患者数との関係におけるコガタアカイエカの発生消長に対する日本脳炎ウイルス感染蚊の出現時期の早晩と蚊の発生量(1967-1986年)
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 1. 水田面積, 家畜飼育農家戸数の減少と患者の発生状況(1965-1986年)
- 座長のことば(一般家庭におけるちょっと気になるいやな虫,第24回日本ペストロジー学会大会)
- コガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus 幼虫の水田間の密度差について
- 196 アトピー性皮膚炎におけるダニ除去の効果
- 195 アトピー性皮膚炎患者宅における寝具および寝室の管理と臨床経過について
- 14 寝具類の衛生管理について(第 1 報) : 高密度織物による防ダニ効果
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 3. 豚へのワクチン接種によるコガタアカイエカの感染と患者の発生に対する効果
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 1. ドライアイストラップとエマージェンストラップによる採集成績
- 現在の住宅とダニ--健康住宅を目指して (健康な住宅)
- 侵入毒グモの分布拡大・防除に関する研究 (特集 衛生動物に関する最近の話題)
- 大阪府下における害虫等の相談受付けの現状 (特集 自治体におけるそ昆への対応)
- 資料 大阪府における日本脳炎の疫学と日本脳炎ウイルスの生態学的調査(1965年〜1998年)
- 大阪府内の野ネズミ調査--ツツガムシ病に関連して(2001年度)
- 幼若ホルモン類似体 methoprene 製剤によるアカイエカの駆除実験
- セアカゴケグモの耐寒性について
- 日本に侵入したセアカゴケグモの低温適応性
- 野外におけるコガタアカイエカの gonotrophic cycle
- コガタアカイエカ幼虫の発育に及ぼす温度と日長の影響
- Nankor によるハエ駆除実験
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 4. 越冬蚊と新生蚊の出現に及ぼす温度の影響
- コガタアカイエカの年令構成と生存率
- 2. 毒グモ侵入その後と対策は(Sat 5 病害動物の生理分子生物談話会 (第 5 回))
- 1 日本に上陸したセアカゴケグモについて : (3) 飼育成績
- 幼若ホルモン類似体 methoprene のハエに対する効果