コガタアカイエカの時刻的消長について
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概要
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周囲が水田にかこまれた住宅地の中にある牛舎の外にライトトラップを設置し, 1967年8〜9月にコガタアカイエカの時刻的消長を, '68年7〜8月に雌個体の生理的年齢を調べた.(1) コガタアカイエカの時刻的消長は前半夜と後半夜に山のあらわれる2山型を示すが, そのpeakの高さは季節にともなつて変動した.(2) 前半夜の雌個体群の経産蚊率は, 後半夜のそれよりも低く, 前半夜のpeakは主として新生蚊の出現によつて構成されるものと思われる.(3) これらのことから, コガタアカイエカの時刻的活動消長は個体群の年齢構成が反映していると推測された.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1971-05-20
著者
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