Dibrom によるハエ駆除実験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1.大阪府下の農村において1961年8〜9月にかけてDibromによるハエの成虫, 幼虫に対する駆除実験を行なつた.2.屋内には5%乳剤の10倍液に浸漬した濾紙を1m^2あたり1本の割合で天井よりつるし, 一部の地区では動力煙霧機による0.5%油剤の煙霧を行ない, 牛小屋には乳剤の10倍液を1m^2あたり50ccの残留噴霧を行なうことにより, 屋内のハエの棲息密度は徐々に減少した.この撒布作業は毎週1回行なつたが, ハエ密度は殆んど回復しなかつた.3.便池におけるセンチニクバエ幼虫に対する駆除効果は, 5%乳剤200倍液を1m^2あたり2l撒布することにより1日後には完全に死滅し, 6〜8日後には撒布前の状態に回復した.4.駆除効果を評価するばあい, 種々の環境条件によつて効果の発現の様相が異なることについて若干の考察を加えた.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1962-08-31
著者
-
藤戸 貞男
大阪府環境衛生課
-
武衛 和雄
大阪府立公衆衛生研究所
-
遠藤 齊彦
大阪府環境衛生課
-
遠藤 斉彦
大阪府環境衛生課
-
端山 修平
大阪府四条畷保健所
-
福原 佳春
大阪府池田保健所
-
大野 堯
日本農薬株式会社研究所
-
福原 佳春
大阪府・公衛研
-
藤戸 貞男
大阪府立公衆衛生研究所
関連論文
- 牛膝の成分研究(第5報) : EcdysteroneおよびInokosteroneの昆虫ホルモン活性
- 生薬および植物の昆虫変態活性(その1)
- Sumithion によるハエおよび蚊駆除実験
- 幼若ホルモン類似体 methoprene の蚊に対する効果
- コガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus Giles の個体数が吸血率に及ぼす影響とその日本脳炎流行との関連について
- 1968 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況に関する調査(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地におけるライトトラップによる蚊成虫採集成績, 水田地帯と都心部の比較検討(第 21 回大会講演要旨)
- 薬剤撒布が蚊幼虫と捕食虫に及ぼす影響(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地における薬剤散布によるコガタアカイエカ幼虫駆除実施成績 : 2) 大阪府下, 守口, 門真, 寝屋川三市合同水田対策(第 21 回大会講演要旨)
- 大阪府下各地における薬剤散布によるコガタアカイエカ幼虫駆除実施成績 : 1) 薬剤散布実施成績と生育に及ぼす影響(第 21 回大会講演要旨)
- 1967 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況にかんする調査 : 2. 和泉市における調査成績, とくにコガタアカイエカの生理的年齢構成の季節的変遷について(第 20 回大会講演要旨)
- 1967 年大阪府下におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況にかんする調査 : 1. 府下各地における蚊成虫の採集成績と日本脳炎ウイルスの保有状況(第 20 回大会講演要旨)
- 1970 年大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況について(第 23 回大会講演要旨)
- Dibrom によるハエ駆除実験
- 有機燐製剤のフイルド実験について
- 有機燐製剤のフィールド実験について(第 11 回大会講演要旨)
- ニクバエ 3 種の生態, とくに発育と生殖能力に及ぼす温度の影響
- 大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状態に関する研究
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 2. 患者数との関係におけるコガタアカイエカの発生消長に対する日本脳炎ウイルス感染蚊の出現時期の早晩と蚊の発生量(1967-1986年)
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 1. 水田面積, 家畜飼育農家戸数の減少と患者の発生状況(1965-1986年)
- 住家性ねずみ巣内の動物相, 特に成態群の構成と量的観察について
- コガタアカイエカ幼虫数の水田間の変動について(第 22 回大会講演要旨)
- 大阪地方の恙虫の研究
- 大阪府における日本脳炎の生態学的研究 : 3. 豚へのワクチン接種によるコガタアカイエカの感染と患者の発生に対する効果
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 1. ドライアイストラップとエマージェンストラップによる採集成績
- 2 生駒山頂における蚊の採集成績, 特にコガタアカイエカの生理的年齢について
- 7 大阪における越冬コガタアカイエカの調査成績
- コガタアカイエカ幼虫駆除についての防疫薬剤および農薬による駆除の比較検討(第 22 回大会講演要旨)
- 1969 年大阪府におけるコガタアカイエカの生態と日本脳炎ウイルス保有状況について(第 22 回大会講演要旨)
- 家鼠の Population 算定と駆鼠効果について〔I〕(第 5 回大会講演要旨)
- 住家性ネズミ巣内の動物相について : 〔I〕成態群の構成と量的観察(第 4 回大会講演要旨)
- 大阪府における砂蚤の発生について : 特に昨年度との比較(第 3 回大会講演要旨 II)
- クマリン系殺鼠剤に対する Vitamin K の影響(第 6 回大会講演要旨)
- 大阪地方のツツガムシの研究 (第 3 報) (第 10 回大会講演要旨)
- 生駒山頂における蚊の採集成績, 特にコガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus summorosus の生理的年令について
- 幼若ホルモン類似体 methoprene 製剤によるアカイエカの駆除実験
- コガタアカイエカ,アカイエカ,シナハマダラカの吸血嗜好性に関する1資料
- 野外におけるコガタアカイエカの gonotrophic cycle
- コガタアカイエカCulextritaeniorhynchussummorosusの採集数と翅長との関係について
- 鼠群に及ぼす忌避剤の効果について(第 15 回大会講演要旨)
- 養鶏場における Baytex および dimethoate 残留噴霧によるハエ類の駆除実験
- 殺そ剤ノルボルマイドの野外実験について (第 18 回大会講演要旨)
- 環境衛生特別対策効果判定地区のハエ蚊駆除効果について(第 17 回大会講演要旨)
- 幼虫期の長さで淘汰したイエバエの殺虫剤に対する感受性の変動について(第 14 回大会講演要旨)
- Nankor によるハエ駆除実験
- イエバエ幼虫期間の長さと殺虫剤感受性との関係について(第 13 回大会講演要旨)
- 大阪府における越冬蚊の生態, とくにコガタアカイエカの越冬に関する研究 : 4. 越冬蚊と新生蚊の出現に及ぼす温度の影響
- コガタアカイエカの年令構成と生存率
- 土壌中のイエバエ蛹に対する燻蒸剤の影響について
- ごみ埋立地におけるハエ幼虫および蛹に対する燻蒸剤の効果について(第 14 回大会講演要旨)
- 土壤中のイエバエ蛹に対する燻蒸剤の影響について(第 13 回大会講演要旨)
- 大阪府下の野鼠類に寄生するトゲダニ類について
- 幼若ホルモン類似体 methoprene のハエに対する効果
- 大阪地方の恙虫の研究 (第 2 報)(第 9 回大会講演要旨)
- 大阪地方の恙虫の研究 (第 1 報)(A 分布, I ツツガムシ)
- 121. 大阪地方における野鼠の調査,特にツツガムシとの関係について(昭和31年度日本農学会大会専門部会)