生駒山頂における蚊の採集成績, 特にコガタアカイエカ Culex tritaeniorhynchus summorosus の生理的年令について
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概要
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From 1968 to 1971,mosquitoes were collected on the top of Mt. Ikoma, 642m above sea level by using a dry ice light trap, for one hour after sunset once a week during the period from June to September. The unfed females of Culex tritaeniorhynchus summorosus collected in 1970 were dissected to determine the physiological age composition and to observe the developmental stage of follicles. For comparison, similar surveys were conducted in paddy fields at three sites on the Osaka plain. 1) On the top of Mt. Ikoma, 9 species of mosquitoes were found. C. tritaeniorhynchus summorosus was the dominant species throughout the four years, followed by Anopheles sinensis and Aedes vexans nipponii. 2) Although the pattern of seasonal prevalence of C. tritaeniorhynchus summorosus females at the top of Mt. Ikoma is similar to that on the Osaka plain, the number in the former site generally tends to increase later and decrease earlier than in the latter site. 3) Even at the top of Mt. Ikoma, many parous females of C. tritaeniorhynchus summorosus were found. They were, for the most part, uniparous, with a few biparous. The greater the number of mosquitoes collected, the lower the parous rates. 4) The percentages of females with follicles at IIb or more advanced stages were generally higher both in nulliparous and uniparous females on Mt. Ikoma being apart from paddy fields than on the Osaka plain.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1976-04-15
著者
-
中村 央
Osaka Prefectural Institute Of Public Health
-
伊藤 寿美代
大阪府立公衆衛生研究所医動物室
-
中村 央
大阪府立公衆衛生研究所医動物室
-
伊藤 寿美代
大阪府立公衆衛生研究所:(現)京都府立医科大学医動物学教室
-
藤戸 貞男
大阪府立公衆衛生研究所
-
杜下 治三男
大阪府寝屋川保健所
-
藤戸 貞男
日本高周波畳協会
-
伊藤 寿美代
京府医大・医動
-
中村 央
大阪府立公衆衛生研究所
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