へび象徴技法に関する臨床的研究(2) : 他技法との比較
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概要
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標題に関する一連の報告の第2回目として,「へび象徴技法」と「HTP法」及び「風景構成法」との比較検討が行われた。「へび象徴技法」は,一見,「統合型HTP法」における三つの描画アイテム(家・木・人)にへびと水とが加わった形になっているが,それによって描画の全体的布置が大きく変わることがあり,被検者によっては特にへびが侵襲的なイメージを伴いやすい場合もあることに,注意が喚起された。また,「風景構成法」との比較では、両者の描画アイテムの中身やその提示法,枠づけや彩色の有無などについて差違が検討され,「へび象徴技法」においても,今後,枠づけや彩色を適宜併用していくべき観点が示された。As the second part of the clinical studies on the Snake Symbol Technique(SST),a comparison was made between the SST and other drawing techniques.The SST contains three drawing items which are used in the synthetic House-Tree-Person Technique.So these two techniques are apparently alike,but in reality they can be radically different.For adding two other items(Snake and water)to the above items sometimes brings about the configurational change of the testee's drawing.In particular,the invasive image of Snake can operate powerfully upon it.This is a caution in the SST practice.The SST also has a great deal to do with the Landscape Montage Technique(LMT).Both are very useful tools of psychotherapy,and reveal the patient's inner world.But they differ in several respects,such as the drawing items and the way to present them.The tester's frame-setting(marking a frame on a sheet of paper)and the testee's coloring are characteristic of the LMT in comparison with the SST.The discussion centerd on these points,and it was suggested that the SST should be open to the above methods in the LMT.
- 大阪教育大学の論文
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