アゾベンゼン単分子膜を表面層とする液晶セルの特性評価
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概要
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液晶ディスプレイなどに代表される液晶表示素子では、液晶分子の配向を電場を印加することにより制御するのが一般的である。一方"コマンドサーフェス"と呼ばれる液晶配向制御技術が活発に研究されている。コマンドサーフェスとは基板表面に結合したアゾベンゼン分子の光異性化反応に起因した分子構造変化を利用して液晶分子の配向を制御するもので、光により液晶分子の配向制御が可能となる。しかしながら、コマンドサーフェス液晶セル中での光照射時及び電圧印加時の液晶分子及びアゾベンゼン分子の配向状態の過渡応答は未だ不明な点が多い。そこで本研究では固体基板上に単分子層単位で累積可能なLB法を用いて形成したアゾベンゼン単分子膜をコマンドサーフェスの機能層として用い、液晶分子として負の誘電率異方性をもつDON-103を用いたコマンドサーフェス液晶セルの配向変化の過渡応答について屈折率変化、誘電率変化により検討を行なった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-08-13
著者
-
真島 豊
東京工業大学大学院理工学研究科電子物理工学専攻
-
岩本 光正
東京工業大学電子物理工学科
-
加藤 敬介
東京工業大学 工学部 電子物理工学科
-
金 禹淵
東京工業大学工学部電子物理工学科
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岩本 光正
東京工業大学
-
真島 豊
東京工大
-
真島 豊
東京工業大学
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