拡散型空間識別・空間記憶ニューラルネットによる物体の一次元位置ずれと形状認識

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概要

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脳内では空間の認識、記憶系は、物体の認識、記憶系とは独立に存在すると考えられている。空間の認識、記憶系では、頭頂連合野から海馬への情報変換が重要視されており、刺激の空間的位置の識別や記憶に関連して活動するニューロンが報告されている。また、文字の認識に関してはネオコグニトロンにより位置や大きさによらず、かなりの精度で認識できる事が知られている。このネットは視覚野-側頭連合野系の物体認識、記憶系に類似しているが、物体の位置や回転の識別における問題点も指摘されている。本研究では、空間情報処理系(頭頂連合野-海馬系)に着目し物体の位置を認識しそれに基づき物体認識のできる人工ニューラルネットをシミュレートした。このネットは、入力パターンを方向識別ニューロンにより拡散し、方向記憶行列とパターン記憶行列を用いて入力パターンを識別する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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