ネットワークを利用した目追跡による遠隔介護支援システム

概要

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重症筋無力症や脳卒中等による全身麻痺,失語症等の障害者は,手足や口などのコミュニケーション手段を用いる事が困難である.現在,障害者に対して数多くの代替コミュニケーションシステムが使用されているが,手足を用いるものが多く、目を用いたものでも接触型であり,利用者への負担が大きい.そこで,重度障害者が,少ない負担で簡単に意思表示でき,介護者の円滑なケアを受けられるような介護支援システムが必要とされている.本研究では,重度障害者と介護者とのコミュニケーションを円滑に行うために,リアルタイム目追跡システムによる代替入力システムとサーバ/クライアントモデルを用いたソケット通信により,目追跡を応用した遠隔介護支援システムを開発した.本システムでは,目の停留による非接触型の代替入力装置を用いたコミュニケーションが可能である.また,ネットワーク通信を用いた障害者と介護者間の双方向のコミュニケーションにより,介護者が離れていても対応可能であり,障害者に対し円滑なケアを行う事ができる.
社団法人電子情報通信学会の論文
2004-03-10