顔の回転角度と人物を同時認識する回転拡散型ニューラルネットにおける内部パラメータと認識精度の関連性
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概要
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脳内には頭頂連合野から海馬に至る空間認識・記憶系が存在することが知られている. 頭頂連合野のニューロンは, 物体の空間的要素(回転方位等)の認識だけでなく物体形状の認識に関与していることが知られている. このことに着目して, 物体情報を拡散層によって周囲空間に拡散をおこなう回転拡散型ニューラルネットが考案されている. このニューラルネットは, 人物顔の形状不変の回転方位認識と方位不変の形状の同時認識をおこなうことが可能である. 本研究では, 回転拡散型ニューラルネットの認識性能を最適化する学習方位数と拡散方位数の最適値の調査をおこなった. 認識特性と学習・認識時間の結果を考慮にいれると, 最適パラメータ設定として学習方位数と拡散方位数を等しくすればよいことがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-03-19
著者
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中村 清実
富山県立大学大学院工学研究科知能デザイン工学専攻
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吉川 忠孝
富山県立大学 大学院 工学研究科
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吉川 忠孝
富山県立大学大学院工学研究科電子情報工学専攻
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中村 清実
富山県立大学大学院工学研究科
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