ディレーを推定するための新しい埋込み手法
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概要
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ディレーを含んだ微分方程式から生じるカオスアトラクタはしばしば高次元になることが報告されている. ディレーを含んだシステムから生じる高次元のカオス時系列データを解析する場合, Takens埋込み定理による軌道再構成は現実的に難しいと予想され, ディレーを考慮した低次元での近似的な軌道再構成が必要となってくる. したがって, ディレーを含んでいる時系列データを扱う場合, まずそのディレーを正確に推定することが重要である. ディレーを推定する手法はいくつか提案されているが, 従来の手法は, ディレーの存在を知ることは可能であるが正確に推定できない手法や, すべての状態変数が観測可能の仮定のもとで適用できる手法であった. 本論文では, 一つの観測時系列データからディレーを推定するための新しい埋込み手法とアルゴリズムを提案し, シミュレーションによりディレーを正確に推定できることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-07-25
著者
-
松葉 育雄
千葉大学大学院融合科学研究科
-
大熊 孝裕
千葉大学工学部情報画像工学科
-
松葉 育雄
千葉大学大学院自然科学研究科情報科学専攻
-
大熊 孝裕
千葉大学大学院自然科学研究科
-
松葉 育雄
千葉大学大学院 融合科学研究科
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