地震の頻度分布と断層の幾何学的特徴
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概要
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地震の発生頻度の特徴を定量的に表す数値として地震学では"b値"が知られている.一方で地震の発生と非常に密接な関係があるとされる活断層,その活断層分布の特徴を定量的に表す二つの数値が存在する.一つは断層の長さ分布のべき指数D_Lであり,もう一つが断層の空間分布に関するフラクタル次元D_rである.本研究では,地震の統計的特徴を動的側面から表現するb値と静的側面から表現するD_L,D_rそれぞれの関係を検討してみた.今まではこの両者の関係について,地震学で知られる経験則を用いた報告がなされているが,そこには断層のD_LとD_rの解釈に誤解が見られ,あいまいな点が多い上,この両者の関係を実際にプロットしたグラフも見られない.そこで今回はそれらの関係を確かめるべくセルラオートマタモデルによる地震シミュレーションを日本各地の実際の活断層分布図に適応させてb値を求め,その値を用いてそれぞれのD_L,D_rとの比較を行った.
- 1999-10-25
著者
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