有機単分子膜の誘電率の理論解析

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
筆者らは今迄に有機単分子膜の誘電率性質を明らかとするため、単分子膜の誘電率に関する理論解析を進めてきた。そして、これまでに見かけの誘電率がε_s=μS_0/m_zで記述できることを示した。ここで、μは分子の双極子能率、S_0はゼロ相互作用のオーダパラメータ、m_zは分子の実効的な双極子能率である。今回、さらに理論的な解析を進め、平均場理論で内部電界と誘電異方性の両者を考慮すると、一般的な単分子膜の微分比誘電率が分子配向を示すオーダーパラメータで記述できることが分かった。また、単分子膜の分子占有面積が小さくなると、微分比誘電率が次第に小さくなる傾向があることが見出された。これは分子が動ける空間が圧縮とともに小さくなることに対応している。
社団法人電子情報通信学会の論文
1998-05-29

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク