コンテンション型アクセス方式を用いた路車間通信の帯域幅に関する一検討(モバイル環境におけるPerson to person高信頼性情報流通技術 : 情報通信サブソサイエティ合同研究会)

概要

論文の詳細を見る
本稿では,これまでに提案されている自律走行交通流シミュレータに,路車間通信の機能を導入し,渋滞流を含めたより現実的な交通流内での,ブロードキャスト型コンテンション型MACの路車間通信に関する検討を行っている.検討に使用されている方式は,pure-ALOHA方式,slotted-ALOHA方式,non-persistent CSMA方式である.シミュレーションでは,無線通信におけるキャプチャ効果や伝播遅延が考慮され,各方式の平均パケット棄却率から所要周波数帯域幅が推定されている.その結果,路車間通信においてはnon-persistent CSMA方式の性能が,ALOHA方式と比較して全体的に優れていることが定量的に示されている.また,non-persistent CSMA方式におけるキャリアセンスの半径拡大による帯域節約効果や,伝播遅延がnon-persistent CSMA方式におけるキャリアセンス効果に及ぼす影響などが定量的に示されている.
社団法人電子情報通信学会の論文
2003-03-20