FSULNNを用いた電灯線SS通信システムについて

概要

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電灯線通信では,接続機器の影響により伝送路特性が変動する.SULNNを用いた検波システムは,環境の変化に追従する能力を有しているので,電灯線通信に適用できる.しかし,学習アルゴリズムとしてバックプロパゲーションアルゴリズムが用いられるため,追従能力が十分でないという問題がある.本稿では,電灯線スペクトル拡散通信において高速化学習アルゴリズムを用いたSULNN(FSULNN)検波システムを提案している.接続機器の着脱により伝送路特性が変動する場合について,シミュレーションを行ない追従性能の検討をしている.特に,追従性能のインデックスを導入し,定量的に追従性能比較を行なっている.提案システムは従来のSULNNシステムよりもこのインデックスの値が小さく,追従性能が優れていることが示されている.さらに,同期CDMAを行なった場合についてもシミュレーションを行ない検討をしている.同期CDMAの性能比較では,提案システムは相関検波よりも優れていることが示されている.
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-10-30