仮想空間における空間指示の研究
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概要
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自然言語を用いて、遠く離れた人どうしが、互いに仮想空間の中のオブジェクトを操作できるようにする臨場感通信会議システムの研究が試みられている。しかし、そこでは、空間記述における自然言語の曖昧性が問題になっている。たとえば、「ボールが黄色い車の左側にある」といった場合、どこまでが左の領域で、どこからが左の領域でないのかという境界をはっきりと決めることはできない。さらに、ボールが話し手にとっての左側にあるのか、車自身にとっての左側にあるのか、特定することも難しい。そこで、本研究は、参照物体の種類や、向きなどが変わる状況を考慮した認知実験を行なった。また、空間指示モデルにおいて近似的な前後左右の領域を決定するためデータをとり、研究を進めた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-03-18
著者
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