植物色素の薄膜化と結晶性・配向性及びデバイスへの応用

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概要

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本論文では、植物の葉からクロロフィル等を含む色素を抽出し、X線回折、光吸収特性、及び電気的特性などを測定した結果について述べる。得られた薄膜のX線回折パターンには数本の回折ピークが認められた。また、高純度のクロロフィルでは強いX線回折ピークが認められないのに対し、高純度のベータ・カロチンでは何本もの回折ピークが観察された。従って、抽出色素中にはカロチンが含まれる可能性があるが、X線回折におけるロッキング・カーブを測定すると、明らかにピーク状のパターンが認められ、配向している可能性が強いことが分かった。薄膜化は電子デバイスへの応用に不可欠であると考えられるが、このような配向性の制御により、デバイス特性が飛躍的に改善される可能性がある。
1999-02-05

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