ビット反転感度の違いに基づくG.729音声符号化の秘話方式(音声,聴覚)
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概要
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本論文はITU-T標準8kbit/s音声符号化方式G.729の各ビットが反転したときに復号音声に与える劣化の程度(ビット反転感度)の違いを利用した秘話方式を提案している.インターネットなどのオープンなネットワークを用いた通信では,第三者による盗聴の危険性があり,通信内容を適切な方法で保護すべきである.本論文では,G.729の各ビットの反転感度を分析し,その結果に基づき秘話を実現する効果的な方法を提案する.提案方式はG.729の合成フィルタ及び駆動源のそれぞれのビットにおいて,80ビットのうち10ビットのみを変換操作することによって,復号音声を大きくひずませ秘話を実現している.各部の操作が効率的であることを客観値で評価し,本方式が秘話方式として十分であることを主観評価によって確認している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-06-01
著者
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