バグモデルによる診断機能を持った探索アルゴリズムの知的学習支援システム

概要

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人工知能の入門教育で行われる縦型探索,横型探索などの探索アルゴリズムの学習では,手順を正確に理解すること.それぞれのアルゴリズムの特徴を理解することが主要な学習目標である.手順の正確な理解を得るには演習が有効と考えられるが,学生が誤った場合には誤りに応じてフィードバックを与えることが必要となる.本論文では,探索アルゴリズムに関する演習を支援することを目的とした学習支援システムについて述べる.本学習支援システムは,学生の誤りに応じた助言を与えるために,バグモデルに基づいた誤り診断機能を持つ.バグモデルの診断能力は事前に用意したバグルールによって決定されるが,本システムの実装に当たっては,筆記演習で収集した誤りをもとに作成した.また,探索手順とアルゴリズムの特徴とを学生に示すために,問題ビュー,データ構造ビュー,特徴ビューと呼ぶ3つのユーザ・インタフェースを持つ.本学習支援システムを授業で利用した結果,十分な応答速度が得られており,実用に耐える処理性能が得られた.
日本教育工学会の論文
2003-03-20