分散型移動軌跡データベースのためのインデクス構築手法(セッション1 : データベース基盤技術)

概要

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携帯電話や車などにGPSが取り付けられ,物体の移動軌跡データの取得が容易になった.これを集めてデータベース化することで,移動する物体の位置を検索できるようになった.近年,センサネットワークの大規模化によってサーバで扱うデータ量が増大し,サーバの負荷が高まっている.そのため,サーバは各センサのもつデータに対するインデクスのみを作成し,データの検索は各センサのもつローカルなデータベースで行う,分散型のデータベースが注目されている.しかし,センサネットワークで使われる伝送路は脆弱であり,各センサがサーバに常時データを送信できないことがある.このため,サーバ上のデータに欠損が生じて,物体の位置をリアルタイムに検索できない可能性がある.これを防ぐためには,データが欠損した場合でも,各センサの持つデータを推定する機能が必要になる.そのため本研究では,サーバが物体の過去の位置や速度から移動先を予測し,センサのもつデータを推定してインデクスを作成する方法を提案した.また,手法の有効性について評価を行った.
社団法人情報処理学会の論文
2004-01-15