センサノードのための加速度データに基づくルール型動作制御方式

概要

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近年,実世界中に存在する人間や物体の状態を,小型のセンサノードを用いてリアルタイムに取得し,様々なサービスを提供するシステムが提案されている.特に,加速度センサで取得したデータ(加速度データ)は,人間や物体の向き,動き,状態の変化などを細かく把握するために用いられるため,重要なセンサデータの1つである.この加速度データを扱うセンサノードでは,温度や湿度などの他のセンサデータと比べると,データ量が多く,高い即応性が求められる.また,通信量の削減や,設置状況による柔軟な設定の変更といった機能も求められる.しかし,既存のセンサノード上でのデータ処理方式は,加速度データを処理するための要件を十分に満たしていなかった.そこで本論文では,加速度データに基づくルール処理によりイベント駆動を行うセンサノードの動作制御方式を提案する.そして,加速度センサノード(MoCoMi-Chip)にこの処理方式を実装し,応答性や通信データ量を測定した評価実験の結果について報告する.
2008-11-15