市販金属標準液の濃度の正確さ
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概要
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主に原子吸光分析での利用を目的に,各種の1000μg/ml金属標準液が市販されている.これらの標準液の調製法や濃度決定方法は従来メーカーに任されていたが,最近公害計測に用いる金属標準液のうち12品目に関してはJISが制定された.著者らは9社の銅標準液,鉛標準液,カドミウム標準液について, JISに準拠した方法でこれらの濃度を測定し,表示値との比較を行った.その結果,1%以上のずれの見られるものが多数存在することが分かった.計量行政審議会では,製造業者の認定と濃度表示値の検査などを内容とする金属標準液検査制度を発足させることになったが,この制度を導入することにより,従来に比較してより信頼性の高い市販標準液を入手できるようになるものと思われる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1985-07-05
著者
-
久保田 正明
工業技術院化学技術研究所
-
川瀬 晃
工業技術院化学技術研究所
-
久保田 正明
独立行政法人産業技術総合研究所
-
札川 紀子
工業技術院化学技術研究所
-
日置 昭治
工業技術院物質工学工業技術研究所
-
久保田 正明
産業技術総合研
-
川瀬 晃
エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社
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