10-(2-ベンゾチアゾリルアゾ)-9-フェナントロールと非イオン性界面活性剤を用いるコバルトの吸光光度定量法
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概要
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10-(2-ベンゾチアゾリルアゾ)9-フェナントロールとコバルト(II)錯体を非イオン性界面活性剤を用い可溶化し,吸光光度定量の基礎的条件,妨害イオン及びその対策を検討し,次いで実際試料中のコバルトを定量した.コバルト錯体の吸収極大は560nmに認められ,呈色時のpHは6.2〜7.7の範囲で一定吸光度を呈した.検量線は15.0*g/25mlまではベールの法則に従い,検量線から求めたモル吸光係数は約5.0×10^4dm^3mol^<-1>cm^<-1>の値を得た.錯休の組成はモル比法と連続変化法によりコバルトと試薬が1:2モル比の錯体を生成するものと推定した.妨害イオン対策として,チオ硫酸ナトリウムによる妨害イオンの沈殿分離法,コバルトとβ-ニトロソ-αナフトール錯体の溶媒抽出による妨害イオンとの分離法及びマスキングについて検討し,次いで電解鉄粉中のコバルトを定量しほぼ満足しうる結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1982-07-05
著者
-
大川 真一郎
日本大学文理学部化学科
-
小南 文四郎
日本大学文理学部化学科
-
川瀬 晃
工業技術院化学技術研究所
-
大川 〓一郎
日本大 文理
-
大川 〓一郎
日本大学文理学部化学科
-
川瀬 晃
エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社
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