タングステン炉原子吸光法による鉛の定量
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概要
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ポート型タングステン炉を用いる原子吸光法で鉛を定量する際の定量条件について検討を行った.試料は鉛の0.05mol/l過塩素酸溶液と共存成分からの分離,濃縮を考慮してピロリジンジチオカルバミン酸アンモニウム-m-キシレン溶液を用いた.灰化,原子化操作時の温度,シースガスの組成と流量,鉛原子の炉体内での分布と移動速度などの検討を行い,定量条件の設定を行った.この結果,鉛の過塩素酸溶液も,m-キシレン溶液もほとんど同様な定量特性を示し,10ngの鉛についての繰り返し再現性は2%以下で精度の高い定量が可能であることが明らかとなったので,植物,石炭標準試料中の鉛の定量に応用し,満足すべき結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-06-05
著者
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