バリウム(II)のキレート滴定法における測定精度の検討
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概要
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バリウムの逆滴定法に対してEDTAをキレート試薬としてo-クレゾールフタレインコンブレクソン(PC), メチルチモールブルー(MTB), チモールフタレインコンプレクソン(TPC), そしてエリオクロームブラックT(BT)を指示薬に用いたときの鋭敏さ及び繰り返し性について検討を行った. 変色の鋭敏さはPC指示薬に対してマグネシウム滴定液を用いたときが最も優れていた. 緩衝液として添加したアンモニアは0.5mol dm^<-3>まではPC及びTPCの変色に影響を与えなかったが, 多量の中性塩の共存は変色の鋭敏さと終点の位置に大きく影響した. PCを指示薬としてバリウム及びマグネシウム滴定液を用いた繰り返し測定ではそれぞれ0.034%(n=15), 0.028%(n=10)の単一測定に対する相対標準偏差が得られ, バリウムの滴定法としてはこれらの両者が推奨される. 変色の鋭敏さで劣るバリウム滴定液を用いた場合でも高精度な結果が得られたのは, 滴定曲線の形状が終点の決定に有利であるためと考えられる.
- 1999-04-05
著者
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倉橋 正保
独立行政法人産業技術総合研究所計測標準研究部門無機分析科無機標準研究室
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倉橋 正保
工業技術院化学技術研究所
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鈴木 俊宏
独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合センター
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日置 昭治
工業技術院物質工学工業技術研究所
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鈴木 俊宏
工業技術院物質工学工業技術研究所
-
日置 昭治
(独)産業技術総合研究所計測標準研究部門無機分析科
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