鍵回復システムの設計と実装
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概要
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官公庁や民間での医療や金融等, 秘匿性の高い情報を扱う業種において, データの保護を目的とした暗号化が一般的になるにつれ, 管理者による鍵所有者が不在の場合の緊急データ回復や鍵を紛失した場合のデータ復旧を考慮した暗号システムが必要となってきている。特に, 鍵の所有者不在や鍵紛失といった理由で, 暗号化された情報が復元できないということは, 組織全体に不利益をもたらすことが予想され, 業務を遂行する上でも大きな問題となる。本文で提案する鍵回復システムは, このような問題の解決策として, 利用者のプライバシーを保護しつつ, 暗号運用の管理者が, 緊急時にデータ回復を行えるように考案したものである。本文では, まず本システムにおける鍵の回復方式について述べ, 次に提案する鍵回復システムの設計方針と機能概要, 実装について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
-
岡本 栄司
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
鳥居 直哉
(株)富士通研究所ソフトウェア&ソリューション研究所セキュアコンピューティング研究部
-
鳥居 直哉
(株)富士通研究所
-
道明 誠一
(株)日立製作所
-
土屋 宏嘉
(株)日立製作所
-
谷田 武
(株)富士通北陸システムズ
-
満保 雅浩
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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