部分的な復号を可能にするZiv-Lempel符号の提案
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概要
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音声,画像,文章等の多岐にわたるデータのディジタル化や計算機の能力の向上に伴い,データ圧縮技術は通信システムや記録システムにおいて不可欠なものとなっている.特に, Ziv-Lempel符号に代表されるユニバーサル符号は,入力列の統計的性質が未知でも入力列が長くなるにつれて漸近的に最良の圧縮が可能であり,計算機上で広く応用されている. しかしながら,マルチメディアにおいて重要な,データのランダムアクセスや飛ばし読み(browsing)等の実現を考えた場合, Ziv-Lempel符号は,符号化された入力列の一部分のみを復号する際にも,常に符号語列の先頭から復号を開始しなければならず,計算機資源への過剰な負荷が生じる.本論文では,部分的な復号を可能にする符号をZiv-Lempel符号に基づいて提案する.そして,提案する符号の理論的な解析を行い,提案する符号がユニバーサル符号になるための条件を示すと共に,符号化・復号化アルゴリズムを計算機上に実装し,解析結果の妥当性を確認している.更に,提案する符号は,復号化において誤りが生じても誤りの波及する範囲を限定できること,および並列処理による復号の高速化ができることなど,従来のZiv-Lempel符号と比べ応用上の利点を有することを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-11-25
著者
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