TRL次世代CAD(3)非多様体形状モデラを用いた三面図からのソリッド合成

概要

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従来、機械系のCADでは2次元CADが多く用いられてきたが、形状モデリング技術の進歩や高速なワークステーションの出現により、しだいにソリッドモデルが使われるようになってきている。そのため、大量にある既存の2次元図面を3次元形状モデルに置き換える必要が出てきている。3次元図面からソリッドモデルを生成しようとする研究は古くから行なわれており、様々な手法が提案されている。従来の一般的な手法では、まず、三面図からワイヤフレームモデル、サーフェスモデルを生成し、それらに対し様々な三面図に関する幾何学的な知識を適用して候補サーフェスの探索を行なう。しかし、従来の方法だと、頂点、稜線、面候補抽出の各段階で、ソリッドになり得ないような候補が多数出現してしまい、それを排除するための知識と、ソリッドと三面図の対応をとるためのより本質的な知識とが、混在してしまってアルゴリズムが複雑になる。さらに、一般に三面図には曖味さがあって複数のソリッドに対応することがあるが、この場合、複数の候補を探索によって順番に生成するしか方法がないために、探索の順によってはユーザの意図するモデルがなかなか現れずに時間がかかったり、探索の結果の複数解を保持するのに多量データが必要となる。本稿では、非多様体形状モデリングシステムとATMSを用いた幾何推論システムを組み合わせることによって、空間のセル分割をベースにした形状モデリングと推論を行ない、すべての候補立体の境界表現ソリッドモデルを高速に生成する手法を実現したので、それについて報告する。
社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

TRL次世代CAD(3)非多様体形状モデラを用いた三面図からのソリッド合成

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