多数フレーム解析に対するデータハイディングのセキュリティ
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概要
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動画や音声などのデジタルコンテンツに対して, IDやコメント, 署名などの付加情報を, 不可視および不可聴の状態で埋め込んで隠すデータハイディング技術は, 所有者証明(Watermarking), 追跡(Fingerprinting), 再生録画機器の制御, 改竄の検出や認証, 注釈の添付など, その用途は広く, 重要なソリューションコアとして期待されている。データハイディングの要件としては, (1) 品質の保存: コンテンツの価値を下げないために, 埋め込み操作の前後で品質をほとんど劣化させないこと, (2) 耐性 : 拡大縮小や切り取りなど一般的な編集作業や, 損失のある圧縮処理などを施した後でも埋め込んだ情報(マーク)が抽出できること, (3) 抽出の信頼性: マークの有無を誤ることなく高い精度で判定できること, そして, (4) セキュリティ: マークを不正に除去したり改竄したりできないようにすること, などがある。例えば, 動画データでの複製許可フラグとして利用する場合には, 動画コンテンツの品質を落さないことはもちろん, 耐性の条件としては, MPEG2圧縮に加えて, NTSCなどアナログ信号に変換された後でもフラグ検出を行えること, また, 複製の制御信号の入っていない動画データからも複製禁止のフラグを誤って抽出する(false positive)ことのない, 高い抽出判定の信頼性を実現すること, そして, 複製禁止フラグを不正に除去できないようにすること, などの条件が必要である。本稿では, 上記4つの要件のうちセキュリティについて, 動画像データに起こる問題点を指摘し, その解消法について説明する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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