日本語文書校正支援システムFleCSの誤り検出処理
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概要
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日本語文書中の誤りを計算機により指摘する、校正支援システムの研究は、これまで多く行なわれてきている。その一手法として、漢字かな混じり文を形態素レベルで解析し、解析用辞書中の単語では接続が不可能となる部分を、未知語として指摘する方法が多くのシステムで採用されている。しかし、日本語ワープロで作成された文書に対しては、英文におけるスペル・チェッカーほどの効果はない。漢字かな混じり文の入力方式として、かな漢字変換方式を用いているため、例えば、「欠裂(決裂)」や「速時(即時)」といったような書き間違いは起こらない。文書の修正時に、削り過ぎや削り残し等のため若干生じる程度である。それどころか、タイプミスした入力にさえ、形態素の接続関係の満たされた結果を出力しようとする。このような、形態素の接続では判定ができない誤りを、高いヒット率で、しかも高速に検出する実用的な校正支援システムを構築するには、ヒューリスティックな誤り検出ルールを数多く備えることが最も現実的であると考えられる。われわれは、実用的な校正支援システムを構築するためのツールとして、PCのOS/2上にFleCS(Flexible rule-based Critiquing System)を開発してきた。FleCSでは、校正ルール(誤り検出ルール)のために、柔軟なパターン記述用言語を提供している。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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