関係データベース質問を表す擬自然言語表現のための構造エディタ

概要

論文の詳細を見る
形式的な質問言語でデータベース質問を記述することは必ずしも容易ではない。また、構文上の誤りを含まないにもかかわらず利用者の意図を正しく反映していない質問を検出することはできない。利用者自身が自分の質問の意味を確認できる方法として、自然言語インタフェースや、図形を用いるインタフェースなどがある。自然言語は利用者にとり習得の必要がないと考えられている。しかし、現実には受理できる表現をある程度制限せざるを得ず、習得の必要が皆無であるとは言えない。また、システムの実現も他の方式に比べると困難で、この種のインタフェースはまだあまり普及していない。図形式インタフェースやメニュー式インタフェースでは、選択・射影・結合(SPJ)質問の扱いは可能であるが、集合比較演算や集約演算を含むような検索条件を扱いにくい。QBEを用いた実験では、誤りの50%がこれらの演算に起因している[TG75]ので、このような記述能力の制限は好ましくない。一方,形式的言語で記述された質問を自然言語(的)表現に変換する手法もある[上林85,LK86,Wald90〕、これらは利用者による質問検証には有効である。ただし、出力された自然言語(的)表現の上で変更を行うことができなければ、利用者は元の形式的質問の修正をじかに行う必要がある。本稿では、現在開発中の擬自然言語データベース利用者インタフェースの概要を述べるとともに、その特色の1つである擬自然言語表現の編集によりSQL[Dat88]質問の修正を行う機能について検討する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

関係データベース質問を表す擬自然言語表現のための構造エディタ

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク