永続プログラミング言語INADAの分散共有データ操作機能
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概要
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画像や音声のように長大なデータやCADデータのように相互関連の複雑なデータを扱う要求に応えるため,オブジェクト指向データベースシステムの研究開発が進められている.一方,複数のサイトに分散したデータを統合する必要性も高まっている.このため,データの分散を透明化することの必要性が以前から唱えられている.しかし,一部のサイトに蓄えられたオブジェクト集合が新たな用途のために他のサイトのオブジェクト集合と統合されて使用される場合を考えると,サイトごとのオブジェクトの構造(クラス定義)が整合するとは限らない.また,それらの構造がどれも新しい用途に適していない可能性もある.このため,上記のような使用法にも対応できるようなデータベースシステムを構築するためには,データの分散を透明化する機能の他に,既在のデータ構造の不整合をも透明化する機能が必要になる.現在開発中の永続オブジェクト指向プログラミング言語INADAには,分散データを自サイトのデータと同様に操作する機能,条件検索の結果得られるオブジェクトを集合として扱う機能,および,すでに存在するオブジェクトに新たな型(クラス定義)を付与する機能を有する.本稿では,INADAにおけるこれらの分散共有永続データ操作機能の概要について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
-
天野 浩文
九州大学工学部
-
牧之内 顕文
九州大学工学部
-
寺本 圭一
九州大学工学部情報工学科
-
有次 正義
九州大学工学部情報工学科
-
白 光一
九州大学工学部情報工学科
-
白 光一
九州大学 情報工学科
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